■ 自然をコントロールしようとするのは やめてくれ
  ■ ゆっくりでいいから うごかせば なんでも うごくよ

2011年3月9日水曜日

温かな日が続き、雪解けが一層早まって、
我が家の畑は、端の方から徐々に黒土が見えてきている。
畑の畝がくっきりと現れて来ている。

朝起きだして廊下を歩いていると、
扉の向こうの居間から、かすかに鼻歌が聞こえてきたので足を止めた。
義理の母の鼻歌である。
何の歌か、耳を澄ましたけれど分からなかった。
扉を開けると、ほっかむりした農作業姿の義理の母が、
出かけるところだった。
畑の土が見えて来たので、何かできる作業があるのだろうか。
嬉しそうに表へ出て行った。

私は、百姓しかやったことしかないし、知らない。
と随分前に言った義理の母の言葉が、ずっと耳に残っている。
百姓。
百のことができる、何でも一人でできる素晴らしいことだと思う。
食べ物を、一人の手で一から生産する。
尊敬している。

強風の音に混ざり、ピーチクパーチク、鳥の鳴き声が聞こえている。
黒土から虫たちが出て来ているのだろうか。
畑でも、義理の母は、鼻歌を歌っているのだろうか。

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